6月3日の大雨について~被害状況

埼玉県東部を中心に、大きな浸水被害などをもたらした記録的豪雨から九日で一週間。関東甲信地方が八日に梅雨入りし、さらなる大雨も心配される。市内のおよそ四分の一が浸水するなど最も大きな被害があった越谷市では、生活への影響が続いている。九日には同じく被害の大きかった松伏町への国の視察も行われた。
 県が九日午前十一時時点で把握している被害は、床上浸水が計七百四十八件、床下浸水が計二千九百九十七件。うち特に被害が大きいのは越谷市計三千百二十九件、草加市計二百五件、松伏町計百八十三件などで、県は三市町に災害救助法を適用し、避難所設営などの費用を県と国で負担する。
 越谷市の調べによると、十五センチ以上浸水した面積は約千五百十ヘクタール、浸水率は約25%に上り、市内の四分の一が浸水していたことが分かった。二〇一五年の関東・東北豪雨時の浸水エリアを約三百ヘクタールも上回っているという。
 同市によると、罹災(りさい)証明書の申請は四百五十四件(九日現在)に上り、八日から現地調査を進めている。

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